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「本震発生→圧密→余震発生→圧密」といった時間軸での解析において、カクテルグラスモデルでの実施例、またはマルチスプリング要素(圧密無し)での実施例はありますか?また、どのような手順を踏めばいいでしょうか?
東北地方太平洋沖地震の際の千葉県浦安地区における被災事例(余震による再液状化)の再現解析などの例があり、以下の一連の手順が考えられます。
(1) 初期自重解析を行う。
(2) 最初の地震応答解析を行う。地震動終了後、揺れが収まるまでの間は(10〜30秒間?)、そのまま解析を続行する。なお、FEAP命令実行時、構造リスタートファイル(#16)にもデータを書き出す。
(3) 最初の地震応答解析終了時に、通常通り、リスタートファイル(#11か#12)を作成する。
(4) 次のFEAP命令に入って、構造リスタートファイルを読み込み、リスタートファイルに記録されていない情報(例えば、DBSWの内容)を指定する。
(5) 最初の地震応答解析と同じ手順でMACR命令以下を記述するが、異なる点は、リスタートファイル(#11か#12)をINITSW=1で読み込むのと、レーレー減衰剛性比例係数βを大きくし(基の10〜500倍程度)、また、Δtも大きくする(基の10〜100倍程度)。
(6) 次の地震開始までの間、動的解析を継続し、最後に、通常通り、リスタートファイル(#11か#12)を作成する。
(7) ふたたび、FEAP命令を実行して構造リスタートファイルを読み込み、リスタートファイルに記録されていない情報を指定する。
(8) 最初の地震応答解析と同じ手順でMACR命令以下を記述して、解析を実行する。ただし、INITSW=1でリスタートファイルを読み込む。βとΔtは、最初の状態に戻す。
(9) 後は、上の繰り返しです。
入力地震動は、二つの地震を含んだものをご用意ください。
また、自由地盤の解析ですが、少なくとも、本解析と同様に行ってください(ただし、初期自重解析は1回になります)。
なお、第2の地震終了時から先は、解析してもしなくてもどちらでも結構です。